RTI CAN MultiMessage Blocksetは、Real-Time Interfaceの拡張で、dSPACEシステムをCAN通信ネットワークと組み合わせたり、CANネットワークを設定したりするために使用できます。
RTI CAN MultiMessage Blocksetは、Real-Time Interface(RTI)の拡張で、dSPACEシステムをCAN通信ネットワークと組み合わせたり、CANネットワークを設定したりするのに使用できます。Simulink ® と完全に統合されており、SCALEXIO 1) 、MicroLabBox、およびMicroAutoBox IIなどのさまざまなdSPACE製品をサポートしています。RTI CAN MultiMessage Blocksetは、商用車およびオフロード車の分野で重要な役割を果たすJ1939プロトコルをサポートします。
ControlDeskおよびAutomationDesk内におけるパラメータは、ユーザのトレースファイルを経由して直接アクセスできます。CANの設定(ControlDeskでのメッセージや信号の操作を含む)を容易に行うことができるように、Bus Navigatorもサポートされます。メッセージおよび信号のレベルで操作を柔軟に行なえるので膨大なテストケースを作成することが可能です。メッセージ内のシグナルの現在の値も定義できます。メッセージの自発的送信(キックアウト)や、あらかじめ設定されたメッセージの送信調整が可能です。さらに、メッセージは、メッセージまたは信号を操作しなくても、Gatewayブロックを経由して、2つのCANバス間で一方向または双方向に転送できます。メッセージの送信およびメッセージ操作のオプションは、実行中に変更できます。
RTI CAN MultiMessage Blocksetを使用すると、1つのSimulink ® ブロックから多数のCANメッセージを制御、設定、操作できるようになります。CAN記述はデータベースコンテナ(DBC)、Field Bus Exchange Format(FIBEX)、またはAUTOSAR XML(ARXML)ファイルなどの通信マトリクス記述ファイルから容易に読み込むことができます。J1939およびCAN FD(Flexible Data Rate)プロトコルもサポートされています。これらの機能により、RTI CAN MultiMessage Blocksetは、複雑なCANセットアップを管理するための、時間およびコスト効率の高いソリューションになっています。
1) 2024年11月15日(サポート終了日)以降、RTI CAN MultiMessage BlocksetではSCALEXIOがサポートされなくなります。MicroAutoBox IIやMicroLabBoxなど、他のプラットフォームはこのブロックセットで引き続きサポートされます。
SCALEXIOプラットフォームの製品は、2023年5月15日までご購入いただけます。ソフトウェア保守サービスをご契約のお客様は、2024年11月15日まで、RTI CAN MultiMessage Blocksetの新しいリリース(バージョン)をご利用いただけます。dSPACE Release 2024-Bは、このブロックセットとSCALEXIOの組み合わせをサポートする最後のバージョンとなります。
RTI CAN MultiMessage Blocksetの対応範囲は、複数の利点を備えた後継製品であるBus Managerで既にサポートされています。移行に関するサポート情報やサポートツール(移行スクリプトなど)は、当社のウェブサイトでご確認いただけます。
機能 | 説明 |
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全般 |
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初期化および設定 |
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信号およびメッセージの処理 |
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割込み |
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J1939のサポート |
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AUTOSAR機能のサポート |
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