XSG Utils Library

FPGAモデルの実装を効率化する既成の固定小数点および浮動小数点ファンクションブロック

XSG Utils Libraryは、RCP(ラピッドコントロールプロトタイピング)またはHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションプロジェクトに対応する既成のファンクションブロックを提供します。このライブラリは、リアルタイムFPGAアプリケーションのユーザがプロジェクトを実装するための機能強化されたファンクションブロックをもたらします。

適用分野

dSPACE XSG Utils Libraryは、リアルタイムFPGAアプリケーションのユーザに、プロジェクトを実装するための機能強化されたファンクションブロックを提供します。このライブラリは完全にオープンで、ラピッドコントロールプロトタイピング(RCP)やHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションで使用することができます。

汎用的なプログラミングが可能なため、自由なプログラミングが可能なdSPACEリアルタイムFPGAプラットフォームであればすべて、このライブラリを適用できます。

主な利用効果

dSPACE XSG Utils Libraryは、固定小数点および浮動小数点型で実装する際のFPGAプログラミングに重要で、多くの場合に必要となるファンクションブロックを含んでいます。これらには、プロセッサベースの実装に対応した標準のSimulinkライブラリで使用可能な高品質の機能を提供するブロックが含まれています。この高品質なファンクションブロックはすぐに使用可能で、お客様のプロジェクトに合わせて容易に調整でき、FPGAプログラミングを大幅に効率化します。拡張されたI/O、スコープ、ルックアップテーブル機能から、平均計算や正弦波生成、波形テーブルエンコーダまで、さまざまなFunctionブロックが用意されています。

XSG Utils Libraryは、ControlDeskの大半の機能にすばやくアクセスできるよう事前に設定されたカスタム計器を提供します(詳細については、該当する製品情報を参照してください)。

タスク固有のバージョン

XSG Utils Libraryには2つのバージョンが用意されています。

  • XSG Utils Libraryは、かつてのXilinx ® System Generator(XSG)BlocksetであるXilinx ® Vitis™ Model Composer HDL Libraryを使用して、Simulink®に自身のFPGAリアルタイムモデルを組み込むことができるFPGAアプリケーション開発者向けのバージョンです。
  • dSPACE XSG Utils Interface Libraryは、あらかじめ設定されたdSPACE XSG-UtilsベースのFPGAアプリケーションとSimulinkベースのプロセッサアプリケーションとを関連付けることにより、データ交換やパラメータ設定を行うためのバージョンです。

総合的な開発プロジェクトでは、両方のバージョンが必要です。

利用可能なファンクションブロック

  • スコープ

  • PWM信号計測

  • PWM信号生成

  • ルックアップテーブル(1次元、2次元、および3次元)

  • I/Oアクセスファンクション

  • 離散積分

  • PI Controller(PIコントローラ)

  • 平均値計算

  • 正弦波生成

  • 離散一次遅れ(PT1)

  • Scaling(スケーリング)

  • 波形テーブルベースのエンコーダ

  • APU

  • UART(RX & TX)

  • スモールアプリ
  • バージョン情報
  • サインまたはコサイン

  • 逆数

  • 中央値

  • モーター制御、位相ずれ、およびユーザ定義の3つのモードを備えた3相PWMジェネレータ

機能 説明
スコープ FPGAクロックレート内で(16個の中から)8個の高周波信号を取得し、取得したデータを同期してプロセッサに送信し、ControlDeskプロッタなどの計器にデータを表示し、保存することができます。
PWM計測 単相または3相PWM信号のデッドタイム(HSDおよびLSD間の時間)、ハイタイム、および周期を計測します。
PWM信号生成 アラインされたPWM信号(単相および3相)を生成します。デッドタイムとデューティ比を実行時に設定できます。
ルックアップテーブル テーブルの精度、対象とするデータの最小値および最大値を設定します。線形補間アルゴリズムまたはUse Input Belowメソッドがオンラインで設定可能:1次元、2次元および3次元のルックアップテーブルが使用可能です。必要に応じて実行時にテーブルをアップデートできます。
I/Oアクセスファンクション オンボードFPGA I/Oおよびスティミュラスモードの柔軟なプログラミングと実行時のパラメータ設定が可能となります。

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