dSPACE Ethernet Configuration Packageを使用すると、dSPACEシステムをサービス指向型Ethernetネットワークのシミュレーションノードとして設定することができます。
dSPACE Ethernet Configuration Packageは、電子制御ユニット(ECU)のEthernetネットワークにおけるサービス指向通信のリアルタイムシミュレーションを実現します。これらのネットワークは先進運転支援システム、自動運転、新しいコンフォートおよびエンターテイメント機能など、多数の機能において重要な役割を果たします。
dSPACE Ethernet Configuration Packageを使用すると、dSPACEシステムをサービス指向型Ethernetネットワークのシミュレーションノードとして設定することができます。
dSPACE Ethernet Configuration Toolにより、dSPACEシステムをEthernet SOME/IP(IPを利用したスケーラブルなサービス指向ミドルウェア)ネットワークのシミュレーションノードとして設定することができます。このツールは、AUTOSAR XMLまたはFIBEX形式のネットワーク記述ファイルが利用可能です。通信記述をインポートすると、多数の整合性チェックが実行されます。インポートされた記述を基に、ネットワークのシミュレーションをドラッグアンドドロップで設定することができます。ツールはこの設定に従って通信コードとブロックセット生成ファイルを生成します。
アプリケーション固有のSimulinkモデルは、dSPACE Ethernet Configuration Blocksetを使用して作成することができます。ブロックの属性には、dSPACE Ethernet Configuration Toolによって生成されたデータが使用されます。dSPACE Ethernet Configuration Blocksetでは、イベントの送受信がサポートされています。PDUは複数の信号で構成されており、この信号はイベント当たりSimulinkブロックを1つだけ使用してモデル内で処理できます。
dSPACE Ethernet Configuration Packageは、2つの部分で構成されます。1つ目はdSPACE Ethernet Configuration Toolで、dSPACEシミュレーションシステムの設定に使用します。2つ目はdSPACE Ethernet Configuration Blocksetで、MATLAB®/Simulink®のサービス指向通信をモデリングするために使用します。
独自のMulti-MAC(Media Access Control)シミュレーション機能により、複数のEthernetノードをdSPACEシステムの1つのポートでシミュレートすることができます。Ethernet Configuration Packageを使用すると、バスシミュレーションコンテナ(BSC)を作成し、バス設定を交換してシームレスに使用することができます。
機能 | 説明 |
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全般 |
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操作 |
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通信記述のインポート |
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設定 |
クラスタ、ノード、サービス、イベントグループ、およびパラメータの選択が可能
Multi-MACシミュレーション(複数のEthernetノードをdSPACEシステムの1つのポートでシミュレート) User Datagram Protocol(UDP)ネットワーク管理 サービスディスカバリー操作オプション |
AUTOSARの機能 1) |
エンドツーエンドの保護
セキュアオンボード通信 グローバル時間同期 |
機能 | 説明 |
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シミュレーション |
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モデルの生成 |
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