SCALEXIO AutoBox

車載用途向けモジュール型のリアルタイムシステム

SCALEXIO AutoBoxを使用すると、SCALEXIOの強力な機能を乗用車やトラック、列車、農業機械および建設重機などの車両で利用できるようになります。SCALEXIO AutoBoxは車載用途に最適化されているため、電動パワートレインやシャシ制御などのコンポーネント、運転支援、高度な自動化、および自動運転(AD)向けの各機能を開発する際のテストに最適です。

適用分野

SCALEXIO AutoBoxは、極めて高度な処理能力、優れたリアルタイム性能、および車両バスシステムの総合的なサポートを提供する非常に強力な車載システムです。衝撃および振動への耐性の向上やDC電源の統合、温度範囲の拡張を実現しており、新しい機能のテストを早期の段階で実際のテストドライブを通じて行う場合に最適です。SCALEXIOは、各種の幅広いI/O、バス、およびネットワークインターフェースに基づき、A(自動運転)からZ(ゼロエミッション)まで広範囲のアプリケーション分野に対応します。

主な利用効果

SCALEXIO AutoBoxは、車載用途に適した堅牢な筐体を有しております。SCALEXIO I/Oボード用に最大7スロット、およびDS6001 Processor Board用にシステムスロットを1つ備えています。SCALEXIO AutoBoxは、12 V、24 V、および48 Vの電気システムで動作する幅広い電源を提供しているだけでなく、一時的な電圧降下など、クランキング状態での動作もサポートしています。筐体には耐衝撃防振ダンパーと最適化された冷却システムが搭載されています。また、リモート電源制御用端子(KL15)またはCANのウェイクアップなどのさまざまなインターフェースを介して、リモート電源オン/オフ機能を提供します。SCALEXIO AutoBoxに多くのI/O、バス、ネットワーク接続のモジュール型コンセプトを組み合わせて使用すると、事例ごとに最適化されたシステムセットアップを実現することができます。さらに、プログラミングが可能なFPGAサブシステムを使用すると、ユーザ固有のハードウェアアクセラレータやインターフェースを実装することができます。単一のリアルタイムシステムに対して複数のSCALEXIO AutoBoxを組み合わせて構成すると、演算性能を強化したりインターフェース数を増加させることも可能です。

パラメータ SCALEXIO AutoBox(8スロット)
概要
  • 8個のスロットを搭載した筐体
  • SCALEXIO I/Oボード用に7スロット(5スロットに追加のPCIeインターフェース1)を搭載)
  • 1システムスロット(DS6001 Processor Board用に予約済み)
  • 小型の筐体、脚部にゴム製のショックマウントを使用
  • 温度制御されたアクティブ冷却
  • 過電圧保護されたリモートオン/オフ入力
  • ConfigurationDeskを介してソフトウェアにより設定可能なI/Oボード
  • 取り出しレバーを使用したフロントフラップ経由のボード交換
  • ステータスLEDおよびKensington®セキュリティスロット
耐衝撃性および耐振性 ISO 16750 – 3:2012/4.2.2
  • 耐衝撃性の機械的テスト
  • テスト条件:
    • 衝撃方向:6方向
    • 加速:50 g/6 ms、半正弦曲線
    • 衝撃の数:各方向に10回
    • 動作時
ISO 16750 – 3:2012/4.1.2.4 Test IV
  • 耐振動性の機械的テスト
  • テスト条件(-3 dB):
    • 広帯域ノイズ、3次元/各空間軸当たり1時間
    • RMS加速度19.2 m/s²
    • 動作時
外気温
  • 0 °C~55 °C(32 °F~131°F)
動作湿度
  • 5%~95%(結露のない環境)
サイズ(幅×高さ×奥行き)
  • 224×205×434 mm(8.8×8.1×17.1インチ)
重量
  • 10 kg(ボードなし)
電源 入力電圧
  • 10 V~54 V(± 10%)DCの正常動作範囲
  • 6 V~10 V DC 低電圧クランク条件、時間制限あり(10秒超、6 V DC時、入力コネクタで計測)
起動電流
  • 最大6 A
  • ソフト起動
  • 300 ms、12 V DCでの起動時
静止電流
  • 12 V時のリモートオフの状態で20 mA未満
最大出力電力
  • 170 W
入出力絶縁 2)
  • 100V

1) PCIおよびPCIeスロットには、dSPACE製品およびdSPACE公認の製品のみを使用することができます。詳細については、dSPACEにお問い合わせください。

2) いずれの入力ピン間、または入力ピンと出力グラウンドとの間の最大電圧も100 Vを超えないようにしてください。

SCALEXIO AutoBox用ハードウェアおよびソフトウェアの概要

SCALEXIO AutoBoxではすべてのSCALEXIO I/Oボードを使用することができ、幅広いdSPACEソフトウェアを使って、設定やモデルの実装を行うことができます。

  • SCALEXIO 製品情報, PDF, 日本語, 13187 KB
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